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保護条例の後退 連載第241回

実にあっけなく歴史が塗り替えられることがある。デジタル改革関連法による個人情報保護条例の後退だ。神奈川県が都道府県で初めての条例を制定したのは90年3月だった。これと前後して全国の市区町村が創意工夫をこらし、競い合い、制度の質を高めていった。30年を越える条例の歴史は、「2000個問題」という俗耳に入りやすい言葉によって消え去ろうとしている。本来ならば自治体の職員や議員を交えた熟議を尽くすべきだった。しかし、そうした熱さを欠いたまま、事は淡々と進んでいった。

 

 

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