記録と記憶の消失 連載第194回

学校法人加計学園による獣医学部新設問題の疑惑が、なかなか解明されない中で内閣改造が行われた。支持率の低下に歯止めはかかったが、依然として不支持率は高い。不支持の理由として「首相を信用できない」をあげる人が多いという。疑惑を持たれている事柄について、包み隠さず事実を明らかにすることが信用回復の鍵である。首相は内閣改造よりも先に取り組むべきことがあったのではないか。それは、なぜか、どこかに消えてしまった記録と記憶を再生することである。

ふるさと納税の改革 連載第193回

ふるさと納税の勢いが止まらない。17年7月4日に総務省が公表した「ふるさと納税に関する現況調査結果」(以下「現況調査結果」)によれば、16年度の受入総額は2844.1億円にのぼる。一方、ふるさと納税の現状については数多くの問題点が指摘されてきた。そのうちの一つが、ふるさと納税にかかわる情報提供の歪みである。通信販売サイトのようにモノがあふれる画面に違和感を抱き続けてきた。返礼品という一面だけをPRする狂騒に、夏だから冷や水を浴びせてもいいだろう。