縁を切る難しさ 連載178回

個人情報保護条例は個人に自己情報コントロール権を保障し、条例で権利保障の内容、方法等を定める。基本にあるのは一人ひとりの人格を最大限に尊重するという考え方であり、憲法13条の個人の尊重、幸福追求権を根拠にもつ。日本社会では家族、地域社会、会社等の都合や利益を優先する集団主義が支配的だった。しかし、個人情報保護条例が象徴するように、個人主義に立脚して自己決定を認める法制度が少しずつ増えてきた。ただ、まだまだ道半ばである。行く手に立ちはだかるのは家族・血縁という壁だ。