福島第一原子力発電所の事故が起きてから、電力会社や原子力関連業界から自治体や学者に対する寄付が、マスコミで大きく取り上げられてきた。寄付という資金提供によって、公正であるべき行政や研究が歪められてきたというのだ。東日本大震災が起きた11年は寄付元年と呼ばれた年でもあった。その記念すべき年に、「怪しい寄付」とでもいうべき資金提供の存在がクローズアップされたことは皮肉だ。「怪しい寄付」を「正しい寄付」に変えていくためにも情報公開が必要不可欠である。
⇒詳細は月刊『ガバナンス』(ぎょうせい)2012年2月号参照