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FAQ:よくある質問

順天堂「小論文」

Q:今回の授業を通して、思考過程は分かったのですが、具体的に自分で書こうとすると、どう文章化していけば良いのか分かりません。解答例はどこかで見られたらするのでしょうか。
A;まずは書いてみましょう。質問の印象からすると、何かお手本を必要としている感があります。そういう人が解答例を読むと呑まれてしまい、求められている「わたし」を出せないおそれがあります。岩手医科大学の論文試験2018で筆者・画家は「自由に描きなさい」と説いています。出題者は受験生の多くがお手本に依存していることを危惧していると思われます。書いて失敗して、そこから学んでいく…learning from errors が習熟の近道なのです。

Q:順天堂小論文は写真に対して答える形式でありますが写真ではなく文章が問題となっているような形式との書き方の違い、どのように書いていくべきなのかを教えてください。
A:設問を踏まえて、感じたことや思ったことを自由に書くのが基本です。課題文に比べて制約が少なく、自由度が高い出題であるため、何よりも自分のアタマをほぐすことが大切になります。そのためのツールとして、マインドマップやマンダラートを活用してみましょう。どのように書くのかではなく、何を書くのかが肝心なのです。

Q:今回の口座は医学部でしたが、非常に参考になりました。ありがとうございました。私は順天堂大学の保健医療学部を志望しているのですが、保健医療学部の小論文・面接の注意点や意識すること、アドバイスなどを教えてください。
A:保健医療学部でも基本は同じです。ちなみに、過去2年、三島のオープンキャンパスで面接対策の講演をしました。今年はコロナの影響で中止ですが…そこで強調したのは「わたし」を引き出し、説明することの必要性です。そして、「わたし」がこれまでの生い立ちの中で、「心映え」を育んできたこと、これから伸ばしていくことを、しっかり伝えるようにすることを強調しました。好評だったことから、このスジが当たりであると考えています。

Q:「面接対策をするな」と仰ってましたが、医系ニュースなどの情報も確認してはいけないのでしょうか?もし、面接中に聞かれたらフリーズしそうな気もするのですが…
A:面接は知識の有無や程度をはかるものではありません。医系ニュースは無数にあります。そのすべてを知っておくことはできないし無意味です。それ以上に、その1点だけを恐れて過剰な対策をすることは無意味で、そうした過剰反応が緊張を高め、他の質問でもフリーズする要因になります。もっとでんと構えましょう😉

Q:面接で志願理由などを対策しすぎて、かえって話しすぎて一方的になってしまうとありましたが、詳しく話すと長くなってしまうと思うのですが、なるべくざっくりとした抽象的な言葉でまとめて面接官からの質問待ちした方がいいのでしょうか?
A:一つの目安として30〜60秒程度でまとめ、相手の反応や質問を待ったらどうでしょう。コミュニケーションとはボケとツッコミであり、関係性の中で立ち現れてくるものです。将来医師になったとき、患者さんに一方的に話す姿を想像してみてください。ヤバくね😅

Q:面接で欠席日数、遅刻回数などはかなり突っ込まれますか?学校の授業が受験対策でなく無用なものなので、勉強のためにこれから何回かの計画運休を考えていたのですが…
A:そのことの回答が評価全体を左右するとは思われません。もし聞かれたら、きちんと理由を話した方が良いと思います。痛くもない腹を探られないためにも…

Q:小論文で猫の気持ちを書きなさいと言われた時にセリフ以外のことも書くとしたら、セリフをカギカッコなどでくくったほうがいいですか?
A:書く内容によるし、そもそも、その程度の表記の適否が評価に大きく影響することはありません。細かいことは気にせずに…ね。どう書くか?ではなく、何を書くのか?に注力しましょう。

Q:小論文であなたの思うことを述べなさいと言うのは本当に思うことを述べていいんですよね?たとえそれが妄想であれ空想であれだいぶ絵から直接読み取れることからずれていたとしてもそれが私の思ったことならそれでもいいですか?それとも「いや、さすがに深読みしすぎだわ」と思われるようなことは避けたほうがいいですか?
A:妄想や空想をNGとは言いませんが、思いつきを連ねた作文になりやすいので注意しましょう。そうした「思うこと」から何を言いたいのか?妄想や空想の「出口」のようなものがあり、そこに向かった道筋(論理)がしっかりしていれば良いと思います。なお「深読み」は相手・対象を読むだけで、それに対する自分の思い・考えを欠く傾向があります。ここでも、やはり「出口」がないと独りよがりの作文になってしまうと思います。

Q:面接で短所を聞かれたときの模範的な答え方、あるいは絶対に避けたほうがいい答え方ってありますか?「人に意見するのが苦手」とか「少し大雑把なところがある」とか何を言っても「え?それって医師に向いてなくない?なんでなろうと思ったの?」とか返されそうで怖いです。
A:まず、短所を聞かれるかどうかはわかりません。最近の傾向は強み・アピールポイントやその活かし方を聞かれることが多いと思います。それはさておき…短所は誰にでもあるもので、大切なことは、それときちんと向き合い、改善できるように工夫・努力することです。そうした前向きな課題解決思考も医師の適性かもしれませんね。

Q:志望理由を聞かれたときに理念や思想に共感したというのはいわゆる典型例になってしまうのでしょうか?
A:何に対して、なぜ共感したのか?対象に対する確かな理解と共感という反応に対する深い自己分析があれば、いわゆる典型例にはなりません。