個人面接を評価する側の視点

NHK・Eテレ「AO・推薦入試対策シリーズ」の面接にかかわる「入試担当者座談会」からの引用です。必見は「暗記」に関する記述です。私自身も生徒さんとの模擬面接を行う中で、志望理由等を「暗記」する受験生に違和感を覚えてきました。また、某大学教授の友人からも、「暗記」型の受験生の多さに「何とかしてほしい」と頼まれた(笑)経験もあります。「暗記」も受験生の過剰反応の一つで、必要に応じて解消・改善すべき事柄です。なお、「入試担当者座談会」については、会員(BENBU部員)への登録(無料)が必要です。

○NHK・Eテレ「テストの花道」2012年9月10日(月)放送
「AO・推薦入試対策シリーズ(3)”伝わる”面接http://www.nhk.or.jp/hanamichi/p2012/120910.html

渡邊:じゃあ、先生方にお伺いします。そもそもなのですが、AO入試になぜ面接試験があるんですか?

B先生:よくきかれた時に説明しているのは、一般入試っていう学力試験には、今ほとんど面接はないんですね。点数の高い順から並んでいてある点数で合格者を切る。
その差が仮に1点であっても、その1点は絶大たる点数の差で、不合格にする。でももしかすると、最後に合格した子はその大学を第5志望くらいで、実は滑り止めくらいに思っているかもしれません。
また、1点でぎりぎりで滑った子は実はその学部に入りたい、ものすごくそこでこういう研究したり、あるいは学んだり、将来こういう風なところに近づけたいと思っているかもしれません。でも、学力試験ではわからない。
それはどういう手段でわかるかといえば、直接お話しをするしかわからないわけですよね。その人の考えていること、なぜその大学を志望するのか、学部を志望するのか、将来何をしたいのか。そのことをAO入試は学力試験の真反対というか裏側のように考えているのではないかと思います。
その人の背景をお聞きして、だからこの大学のこの学部で学んで自分はこうなっていきたいんだなとお互いに理解し合う、大学側だけじゃなく、お互いに理解し合って、その受験生にとっては、自分もここだから成長できるんだと面接を通して自分でそれを理解するということが、AO入試で面接をすることの理由じゃないかなと思います。

渡邊:お互いにということは会うことによって生徒さん側にも何かあるんですか?

B先生:そうです。受験生にも、「あなたたちも選んでいるんだ」と。
その面接者と話すことによって、自分が思っているのと違ったら、それはやめたほうがいいわけで、入るための手段ではなくて、自分の将来の夢とか希望とか何かつかむための、研究をする場として、そこが最適なのかどうかをあなた自身も選ぶ場である。そのためのキャッチボールの場が面接であるという話をよくしてます。

渡邊:今のご意見に賛同された方、逆にもうひとつ情報加えるとしたら何かありますか?

E先生:顔の見える入試だからです。

渡邊アナ:顔の見える入試?

E先生:はい。普通の筆記試験は全て顔の見えない入試ですよね。
ですけど、AO入試は顔の見える入試。受験生の顔を見て、話しぶりを見て、話している内容を聞き、我々がその受験生と一緒にゼミをやりたいかな?というお見合いですね。

渡邊:それは筆記試験だけじゃわからない、何かその加点になる効果みたいなものが面接にはあるんですか?

E先生:その人と会って話すのと、その特定の問題の点数だけを知るのとでは、情報量が雲泥の差ですよね。やっぱり人となりを見て、この人を学生として受け入れて一緒にやっていきたいなと思うかどうか。こちらも人間なので、最もダイレクトに伝わってくる判断要素だと思うんですよね。筆記試験じゃわからないでしょう。その人の性格とか、何を考えてるとか。 しかし、面接だけではほんの10分とか20分とかだけなので、それ以外に書いていただいたりして、それを今度は面接のときの素材で使うということですね。

渡邊:では、面接において一番見るポイントを教えてください。おひと方ずつ、お聞きしたいと思います。まず、A先生。

A先生:積極性がある。やっぱりここの大学でしっかりやっていこうという覚悟があって、あとは人間的に明るいとか、前向きであるとかそういうところを評価します。

渡邊:前向きな姿勢ということですね。

A先生:ええ。

渡邊:じゃあ、B先生は?

B先生:見るポイントとは評価するポイントということですかね?

渡邊::そうです、はい。

B先生:まずはその人が考えている将来の構想だとか、学部に対する期待と今選んでいる学部との適合がどのくらいあって、本人がどこまで調べていて、かつそのための努力をどれだけしているかというところは評価しますね。
ですから単に自分が思い浮かぶだけじゃなく、自分がどこまで行動に起こした上で、今ここのAOという入試で入りたいと思っているのかを聞きたいという、ちょっと抽象的でわかりにくいかもしれないんですけど、それが意欲の表れだと見ているということですね。

渡邊:そもそもなんでその大学の学部でその学科を志望しているのかということを・・

B先生:そうですね。例えば経済学部も世の中にたくさんあるんですよ。
国立も私立もたくさんあって、その中でそのひとつの大学の経済学部なり、経営学部を選んだのであれば、それは必ず何か理由があるはずですよね。一般入試でいくつも受けていて、5つも6つも受けていますというのとは違って、AO入試はこのひとつで、しかもそのために志望理由を書いているわけですから、オンリーワンであるそのあなたの理由をさらに面接を通して聞きたい。それが本当にあなたの思っている通りなのか、こちらの思っている人材としてあなたを育てることができるかどうかの適合を見たいと思います。

渡邊:ありがとうございます。ではC先生、お願いします。

C先生:一番見るところはやはり、整合性ですね。志望理由書との整合性。小論文との整合性。最後、面接で確認をするということだと思いますね。
例えば志望理由書であれば、第三者が書けるわけですね。
面接をすれば、これは第三者ではできない。ですので、その辺の確認ということはあると思いますね。
それともう一つは、これは評価ではなくて、特に推薦の場合には基本的には合格していれば来るということになるので、本学はこういう大学ですよと、その上で入学されますねという確認作業ですね。これは評価ではありません。確認の作業ですね。
例えば入学の後には国語の点数が足りない人たちと一緒に入学前のプログラムを受けて下さいという大学もありますしね。
その辺のところはその場所で伝えることは非常に効果的ですので4月の頭あるいは中旬にクラス分けのテストがありますので必ず来てくださいといった事務連絡を伝えることもあります。紙1枚でなかなか伝わらない部分もありますのでそういう連絡事項も、そういう場面として面接を利用する場合もあります。

渡邊:ありがとうございます。ではD先生、お願いします。

D先生:受験生の前向きさと、その前向きさを見るときに元気さを見たいですね。やはり、学力試験を経て入ってくれば学力は十分だとは思うんですけど、そこをどうしてもできていないということは場合によっては、もう少し基礎にさかのぼって勉強してもらわないといけませんねと。
それから、面接AOにふさわしい学生と我々よく言うんですけど、わりと声量を持って、落ち着いて明るくお話しができる。単純なことだけど、これがきちっとできる学生がなかなか少ないんですね。そういう学生が入ってきたら非常に明るいし、まあ間違いないなと、見てて思いますね。
まずは前向きで明るいこと。それが大事だと思います。

渡邊:ありがとうございます。ではE先生、お願いします。

E先生:笑顔です。

渡邊:笑顔?

E先生:はい。笑顔です。笑うが勝ち。

渡邊:先生は笑顔をまず最初に見るということですか?

E先生:つまり我々面接官と会話が、あるいは対話が成り立つかどうかということなんですね。別にこらしめようとか思っているんじゃなくて、楽しくお話しができるかどうかなんですよ。それが素材として志望理由書に書いてくださったこととか小論文に書いてくださったことを使って、「これこう書いてあるのはこういう意味なの?」とか「これどういう風に考えたんですか?」とかお聞きする。
これは対話ができるかどうかを見ているのであって、もちろん内容は重要だけど、きちんと人としてコミュニケーションができるかどうかなんですよ。
当然そこで言葉が詰まってしまったり、言いよどんでしまったりするのは自然のことなんですね。ですからそれは当たり前で、そういう時は笑えばいいんです。やっぱり人がこうやって10分20分しゃべっていて、一度も笑わないのは日常的にはすごく不自然なことだと思うんですよね。で、笑えるということは多分自然に会話ができるということで、受験生が言ったことで「でも、これおかしいんじゃないの?」って言われたら、「そうですね」って笑えばいいんですよ。そこで笑うか笑わないかはこれは大きな差です。コミュニケーションができるかどうか、普段から大人、年長者と色々話す機会があって、そこでもちゃんと対等に会話しているかどうか。それが笑顔にも表れていると思いますよ。

渡邊:なるほど。でもA先生もD先生も前向きで積極的な姿勢を見るというのはありましたね。あと、前向きであれば笑顔にもなれますしね。

E先生:そうです。

A先生:あと一番いけないのが何を聞かれてもあいまいな返事しかしない、最悪は黙っちゃうとか。プレッシャーもあるのかもしれないけれど、そこは絶対の正解はない、そんなことにこだわらなくていいから自分の言葉ではきはきと答えてくれるといいですよね。その逆はだめ。

D先生:やっぱり本人が挑戦してAOや推薦で来ているのが重要かなと思うんですよ。自分は入試受けても通るかもしれないけど早く楽になろうだとか、柄にもないのに推薦やAO受けに来たとか、それはやっぱりタイプが違うんじゃないかなと思いますね。なんとか推薦AOを利用して入りたいと意欲を十分見えるように話してほしいですね。

渡邊:なるほど。あとE先生から出ましたキーワード「キャッチボール」。大人との対話が成立するかどうか、これすごく大事なところだと思うんですけれども、今の高校生ってどうですか?
実際に面接をされていて、気になる点、うまくいったところでも悪かったところでもいいんですけれど例を挙げていただきたいんですが・・

C先生:ずいぶん昔の話で一例を言いますと、運動系の学生ですけどね、それによって不合格になったというのはありません。 受験生の返答で「勉強にうつつを抜かすことなく部活にも頑張ります」。これはおそらく「勉強をおろそかにすることなく部活も頑張ります」という表現だったと思うんですね。これは落とすわけではないんですが、とても楽しい面接でしたね。

渡邊:そのとき、場はどういう雰囲気だったんですか?

C先生:笑顔でしたね。お互いに笑顔でしたね。「こういう意味ですね」って言って、「そうです」って笑顔でしたね。そんなエピソードがありました。

B先生:大人と会話するのであって、友達と会話するのではないんですね。友達同士で使うような「だって」とか「そうじゃん」と言ったりすることとかってあるんですよ。でもそれは言葉遣いがいけないんじゃなくって、大人と会話するんだったら多分そういう言い方はしないよね。今この場で大人とキャッチボールをして自分の良さを理解してもらおうという時にそういう言葉は使わないよね。っていうことはありますね。
なのでまず友達同士で話し合っている、しゃべっているような感覚じゃだめですよね。
かといって、極端に緊張しすぎて普段まったく使ったことないような言葉を使って謙譲語と尊敬語がぐちゃぐちゃになっているのもあるので普段から親とそういう会話をしているとか先生としているかとか。

A先生:大人と敬意を持って会話しているかどうかでしょうね。ため口みたいなやりとりしか大人とやっていないのは論外。

渡邊:でも逆に普通に大人と話しているのを面接でできればいい?

A先生:そうですね。逆に練習のし過ぎみたいなのもだめですね。面接でこれを話しなさいと言われているのか知らないけれど、教わった通りに機械がしゃべっているようでコミュニケーションにならない。

渡邊:いますか?実際に。暗記したことをそのまま言うというような人は。

E先生:いますよ、そんなのいっぱい。

D先生:半分くらいいますよ。

渡邊:半分も?

D先生:志望動機を聞くと半分くらいそうですね。

渡邊:それを聞いて先生方はどういう風に思うんですか?

A先生:儀式かなと。

B先生:終わるまで待とうと。

D先生:志望動機だけならいいやと。

C先生:がちがちになって自分で何を言っているのか受験生はわからない。通常のコミュニケーションだと笑顔も出るが、入試面接になったら笑顔も出ない学生もいますよね。数分間でわかりますよね。
そういう時は早めに面接を切り上げて、「面接はここまでです」と。「ところでなぜこの大学を受けたの?」という形でリラックスさせようとするとニコっとしますよね。そのへんはどう本当の相手の姿を引き出すかというのも面接官の腕もあると思います。

E先生:威圧しようとかプレッシャー与えようとか全くないのでむしろその人らしくあってほしいから暗記してきて、だけど途中で忘れちゃってその後頭真っ白になってずっと一言もしゃべれないという子もいるので、暗記してくることが間違いだったと思うんですよね。志望動機を聞かれたらこれを言おうというのを例えば3つとか心に留めておくとか、メモに持っておいて、「3つ目忘れちゃったんでメモ見ていいですか?」って言っても「どうぞどうぞ」って絶対言うわけだし、それはやっぱり文章を作って暗記してくるのは第三者が作った物と五十歩百歩ですから、それに時間をかけるのはもったいないと思いますよ。

渡邊:用意してきたものはばれるんですね、先生の前では・・

B先生:ある意味暗記してきたものが一番よくないかもしれませんね。

A先生:高校の先生、指導者の方にそんなもんじゃないんですよと理解してほしいですね。

B先生:まず志望動機を聞かれるんだろうな思って待っていたら全然ちがう。想定外に部活のケガのことを聞かれて急に訳わかんなくなって本当に真っ白になっちゃった子がいたんですよ。だから用意しすぎると、本当に何が出てくるのかわからないので、返ってリラックスさせようとしたことが余計本人の緊張を高めちゃったってことがありましたよね。暗記はしない方がいいです。

渡邊:志望動機は聞くとして、逆にリラックスさせようと思ってする質問ってどういうのがあるんですか?

E先生:今朝何食べてきた?

D先生:うちは自然豊かなところにあるんですけど、「初めてですか?このキャンパスは」と聞いてあげるとか「どう思う?」とか。

渡邊:用意できない質問や気持ちを聞いてあげるようなことを言ってあげるということですかね?

A先生:「今日どうやってきましたか?」とか。

B先生:高校時代の部活のこととかは話しやすいからよく聞く。「ポジションどこ?」とか。

渡邊:しゃべりやすいことから?

B先生:そうですね。

渡邊:面接する高校生のどういうところを引き出そうと思って先生たちは思っているんでしょうか?

A先生:明るくて元気があっていいと思ったら、なるべくそう返ってくるように努力する。

D先生:なんとか合格させたいから質問に対してなんとか明るく元気に返してくれないかと思う。

渡邊:その子のいいところを見たいということですか?

D先生:そうですね。自分の意見をなんとか出してほしい

E先生:考えるチカラですね。小論文に書いてある内容からさらに深いことを突っ込んで聞いてみたり、矛盾する例を出してみるとかして考えざるを得ないですよね。そのときどうやって考えて論理的に結論を出せるかという力。

B先生:思考力を見たいというのは大きくあります。また、普段のその子の姿を浮かび上がらせたいなと思いますね。その子自身も気づいていない魅力もあるかもしれない。
質問を通して会話の中で浮かびあがらせられたらいいんじゃないかなと。

渡邊:その子の身近にあることをその子の言葉で聞きたいということですよね。

C先生:調査書がだいたい通常ついてきますよね。それとの整合性を見ますよね。オール5なのに・・この受け答えですか、とかね。

渡邊:そういうこと聞かれたりするんですか?

C先生:はっきりは聞きません。だいたい面接官2人でいて、「オール5なんだけどこの小論文どうかな」というのはあります。

E先生:高校の先生の所見などで著しく違うとどうしてだろうねと。ここでは表されていない何か人となりがあるのかなと。

渡邊:嘘つけないですもんね。人間だから隠せないし。

E先生:本当ありのままでいいです。

A先生:工夫して上手に面接をこなそうって高校生が思っても絶対通用しません。ありのままで正直に。ただ、よそ行きじゃなくていいから、礼儀は外さないでほしい。

渡邊:あと、上手な会話ってどんな会話ですか? うまく会話ができているなって思う子は何が違うんですか?

B先生:こちらが聞いたことに対してちゃんと理解して、話が発展していくってことですね。発展してさらに質問してさらに発展して答えも返ってきて・・そういうのがいわゆるキャッチボールじゃないですか。そうすると笑顔・笑いも出てくるじゃないですか。そうなるといちばんいい会話・面接だと思いますね。

渡邊:E先生はどうですか?

E先生:いや本当に、ポジティブなことですね。「できない」「それはありません」という話じゃなくて問われたことに対して前向きな話をしていけば話は前に進んでいきますよね。日常でも一緒なんですけど。
日常と一緒ということは、面接の場で前向きに回答してくれるということで、ゼミでもやってくれるだろうと推測できる。議論が前に進まないとゼミは成り立たないですから。その物事を積極面にとらえて、それ面白い・考えることが楽しいというレスポンスをしていくと教員側もこの学生と色々検討していくと楽しいなと思える。

渡邊:あとは敬語についてお伺いしたいんですけど、高校生たちあまり日頃丁寧な言葉が苦手だと思うんですけど面接をしていて感じられることがあったら教えていただけますか? 例えば丁寧すぎる敬語はよくないんですか?

E先生:気持ち悪いですね。

渡邊:気持ち悪い? そういう子います?

E先生:います、います。普通でいいと思います。丁寧語でいいと思います。

D先生:意外と敬語はできていますね。全く友達言葉で話す学生はほとんどいません。

A先生:練習しているとは思いますが、それはいいんじゃないかなと。現状程度でいいです。

B先生:最初は使っているがだんだん崩れていく子もいます。リラックスしていくとだんだん・・。まあ、それを見たいと思うからそうするんですけどね。

C先生:理工系大学だと受験生に質問する側もリラックスさせるいい知恵がないもので、こっちも固いから。固いですね。

渡邊:学部によってもちょっと雰囲気違うんですね。

D先生:あえてこっちから友達言葉で質問するときもありますね。引き出すために。受験生の本当の姿を知りたいのでそのためにはいろんな事をやります。

渡邊:あと、面接でのタブーってなんですか?

E先生:黙る。黙っちゃうのはかわいそう。問われたのことに自分の答えが見つからない。あとは正解があると思っちゃうんですかね。正解があるのが前提で高校まで来ているのでこの問いの正解はなんだろうと探し出すと大学は正解がない学問をしているので、答えに詰まって、ずっと沈黙している人は結構います。沈黙してる間、我々はちょっとは待つけど、違う質問したりするけど、一旦黙ったら大変ですね。

渡邊:わからない質問がきたりしても「わかりません」って言ってもいいんですね?

E先生:もちろん。学問ってわからないからやっているわけですよ。大学の教員はわからないことを楽しんでいるわけです。大学の学生たちはわからないから楽しみに来る。だからわからないは素晴らしい。無知の知ですよ。

B先生:ただ、最近はなんでも「わかりません」って言って済ましてしまう傾向もいる。本当に考えて言うならいけど「はい」「いいえ」「わかりません」この3つで終わっちゃう子もいますよ。面接というか会話にならないです。本当に考えて言う「わかりません」と何も考えてない「わかりません」はよくわかりますので。

E先生:「わかりません」というのはABの選択肢があってどっちもあり得るから決められなくて「わかりません」ならすごくいいことなんですよ。こう考えるとA、こうならBというなら会話になるわけです。考えてないとか、考えたけれども何も出てこない「わかりません」だとつらいですよね。
あるいは質問の趣旨がわからなければ聞き返せばいいのに。「これはこういうことですか?」とね。

C先生:受験生が気になるのは、服装とか髪の毛染めたほうがいいとかそういうのだと思うんです。結論から言うと(黒に)染めた方がいいです。なぜかというとそこに反応してしまう。中身を見たいのに面接者によっては、第一印象ですから髪の毛に目がいっちゃう。シャットダウンという人もいます。なので、大学に行く意気込みとしても、つらいかもしれませんが染める意気込みがあるかも考えた方がいいと思います。

E先生:私はその人らしさが出ていればいいので、どういう自己表現か聞いて、「これはですね」と語れる物があるのならいい。全く自己を否定するとか普段以外の自分で来る必要は私はないと思います。

A先生:それは例えば学生がたくさん来ている日に茶髪の人がいるか見に来たらいい。その学生の雰囲気を見て合わせたらいい。大学に来るのが難しかったらネットやパンフレットを見ればおのずと答えが出てくると思います。

E先生:オープンキャンパスとかね。

A先生:オープンキャンパスはよそ行きの恰好をさせる場合もありますね。

渡邊:そうなんですか。

B先生:それは大学それぞれによりますね。ただ、髪の毛・ピアスや些末なことなんですけど、面接者によってそれをネガティブにとらえる・・・先生のように「自己表現でいいんだ」と言ってくれる方もいる代わりにそれだけでアウトにしちゃうケースもある。それだったらまず黒くするくらいいいじゃないのと。それで自分の個性や魅力が出ないというならそれはそのまま来なさいと言いますね。

D先生:大学の学部によって雰囲気が違うと思うんですね。理工系だと工学部は固いですね。一般的に理学部は、まあ不潔じゃなけりゃいいんじゃないのと。多分文系でも経済の先生が固いんじゃないかと思いますね。社会とつながっている頻度があればあるほどそういうところを気になるんじゃないですかね。

<緊張について>

A先生:何でもぺらぺら喋っていただいた方がいいです。緊張はすると思いますが、本来緊張をほぐしてあげるのは我々の仕事なので、なんとかそれに乗ってくださればいいです。

渡邊:すごく意外だったのが、面接で受験生がどうやって評価されるんだろうと思ってしまうだろうけど、面接官の方は「いいところを見つけよう」とすごくポジティブな気持ちでいるんだなと思うと緊張がほぐれるなと。

D先生:AO・推薦入試を受けてくれる学生はありがたいんですね。早くから第一志望にしてもらって受けてくれる。だから面接で話をしている我々を信じて話してほしい。怖がらずに。そうすれば大丈夫です。

B先生:基本、加点の考え方。こういうところいい、高校時代こんなに頑張っていたんだなとかで加点される。 髪の毛を染めているからダメ、お辞儀しなかったからダメとか考えていないのでそこは勘違いしてほしくないですね。

渡邊:細かいことよりも、ですね。

B先生:そうですね。

A先生:高校時代の教育って基本的に減点法が多い。生活指導やテストの採点も減点法。大学は普通そんなことしない。本質的に事ができてるかを見ようとする。面接も同じですね。

渡邊:緊張しすぎちゃっている高校生って見たことありますか? どんなのですか?

全員:いっぱいあります。

C先生:2,3質問に詰まってしまうと黙ってしまう。もうだめだと思っちゃうんですね。まだ終わりじゃないよ、ちゃんと答えたらと仕向けるんですね。

渡邊:あきらめちゃだめなんですね。

B先生:緊張しすぎちゃって質問が入っていかないんですね。何聞かれたのか緊張してわからない、極度の緊張者だとそうなりますね。

渡邊:入ってきたときにわかるんですか? 緊張してるって。

B先生:なんとなくわかりますね、緊張してるなって。

E先生:大きい声を出して話すのは大事ですね。自分もリラックスしますよ。深呼吸するのと同じで、大きい声を出すのもいっぱい空気吸いますからね。で、自分の自信も持てますよね。
大きい声を出さないとどんどん小さく縮こまってしまいますから大きい声出して作り笑顔でいいから笑顔で。すごく大事ですよ。

B先生:女子はそういうのうまいんですけどね、男子はね、なかなか・・うまく笑顔が出せないというか緊張感が漂うんですよね。

渡邊:笑顔が出せなくてずっと真面目な顔のまま面接?

B先生:怒ったような感じでいたりする子は男子に多いですよね。

D先生:女性の方が実際会話に慣れてますね。それはしょうがないかもしれません。若い男の子がペラペラしゃべるのも・・。

C先生:理系だからかもしれません。文系だと男子でもペラペラしゃべる子もいますしね。女子でもおとなしい子もいますしね。性別は関係ないと思います。